リラックスして気を入れる
大概これで上手くいく。
気を入れる時にはリラックスすることが大切だ。多くの人は気を入れようとすると、どうしても力んでしまいがちである。しかし、それは逆効果となってしまう。気は本来、自然に流れるものであり、力みや緊張はその流れを妨げてしまうのだ。
気を入れる際は、まず深いリラクゼーションの状態に入ることから始めよう。呼吸を整え、体の余分な力を抜いていく。特に肩や首、顔の筋肉の緊張を意識的に解いていくことが重要となる。そして、丹田に意識を集中させながら、全身の力を抜いていく。
このとき、意識は集中させながらも、決して固くならないように注意が必要だ。まるで水が自然に流れるように、気も自然に巡るものだと理解してほしい。老子の教えにある「上善如水」という言葉は、まさにこの状態を表現している。
站樁(タントウ:立禅)という武術瞑想の実践においても、この原理は重要となる。身体を正しく立て、重心を安定させながらも、全身の力を抜いていく。そうすることで、気は自然に全身を巡るようになる。これは武術における「力の抜き方」とも深く関係しており、相手の力を受け流すための基礎となる。
日常生活においても、この「リラックスして気を入れる」という考え方は活用できる。例えば仕事で集中が必要な時も、力まずにリラックスした状態で取り組むことで、より効率的に、そして長時間の集中力を保つことができるだろう。これは集中の重要な原理の一つであり、心身の調和を図る上でも欠かせない要素となっている。
このように、気を入れることとリラックスすることは、一見相反するように思えるが、実は深く結びついているといえる。真の力は、リラックスした状態から自然に生まれてくるものである。
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(武術気功健康教室|大阪府四條畷市)