瞑想の健康増進効果
瞑想の健康増進効果について、多くの研究者や実践者が注目している。
瞑想とは、心身ともに深いリラックス状態に入り、外部からの刺激を遮断して内なる意識、または事前に決めた対象に集中を持続することをいう。
この瞑想を定期的に実践することで、身体的にも精神的にも多大な恩恵を受けることができる。
まず、自律神経系のバランスを整える効果がある。交感神経と副交感神経のバランスが取れることで、ストレス耐性が向上し、日常生活におけるストレス関連疾患のリスクが低下する。
また、免疫系の機能も活性化され、風邪やインフルエンザなどの感染症に対する抵抗力が高まる。
さらに、瞑想は脳の活動にも良い影響を与える。定期的な瞑想実践により、前頭前野の活動が活発になり、集中力や記憶力、創造性が向上すると報告されている。
加えて、瞑想中に分泌されるセロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質が、うつ症状の改善や幸福感の増大にも寄与する。
身体面では、血圧の安定化や心拍数の低下、呼吸の深化などが観察され、循環器系の健康維持に役立つ。
また、慢性的な痛みの緩和効果も報告されており、特に腰痛や頭痛に悩む人々にとって有効な手段となっている。
睡眠の質も向上し、不眠症に悩む人々にとっても救いとなる可能性がある。
瞑想の実践は、年齢を問わず誰でも始めることができ、その効果は継続的な実践によってさらに高まる。日々のわずかな時間を瞑想に充てるだけで、心身の健康を総合的に向上させる可能性があるのだ。
ストレスの多い現代社会において、瞑想は我々の健康と幸福を支える重要なツールとなり得るだろう。
そして私が提唱する「完全瞑想」の核心である正中制心(站樁/立禅)は、単なる瞑想法を超えた総合的な健康法といえる。
この実践により、まず目に見える変化として姿勢の改善が挙げられる。背筋が自然と伸び、肩の力が抜け、全身のバランスが整っていく。同時に、足腰や体幹の筋肉が無理なく鍛えられる。
これは通常のトレーニングとは一線を画す特徴がある。正中制心をマスターすると、日常生活のあらゆる動作が鍛練の機会となる。歩く、座る、立つといった基本的な動きの全てが、身体を整える練習となるのだ。
そのため、一般的な筋力トレーニングとは異なり、意識的に続けなくても身体能力の維持が可能となる。さらに、制心挙動の習得は身体能力の向上をもたらす。
動きが滑らかになり、身体を動かすこと自体が楽しくなるため、自然と運動不足が解消されていく。これは強制的な運動プログラムとは異なり、持続可能で楽しい健康維持の方法といえるだろう。
完全瞑想の真価は、その長期的な効果にも現れる。道家武術の達人たちが高齢になっても実戦で驚異的な強さを見せたという事実は、完全瞑想のアンチエイジング効果を如実に物語っている。
この実践を通じて、身体の柔軟性、バランス感覚、反射神経などが若々しく保たれ、年齢を重ねても活力に満ちた生活を送ることができる。
完全瞑想は、単に健康を維持するだけでなく、生涯にわたって心身の質を高め続ける、極めて効果的な方法といえる。
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