道徳を体得する為に武術がある
道徳心なき者の武術は、凶器(狂気)でしかない。
本来は、人の「気」と身体を大切にする心と感性、洞察力や集中力などを養うための、実践宇宙哲学の一部として武術がある。
それは即ち、天地自然を信じ、人を信じる精神力を鍛えるということなのだ。
国や言葉、習慣や宗教など、あらゆる属性が異なるとしても、全ての人には気(心)と身体があり、自分のそれを守りたいという思いは共通している。
人の心や身体に危害を加えるのが暴力であり、武術はその対極にある。
武術は聖なる「気」の威力を発揮し、非常時や緊急時に心と身体を守るための訓練体系なのだ。
「気」は、人の心と身体を真剣に守ろうとする者にしか体得できない。
私も最初は自分の心と身体を守ろうという思いで武術を始めたし、武術がなければ道徳の真の意味など分からなかっただろう。
見えないものを信じ、天地自然を信じ、自分を信じられるようになるには、正しい武術の鍛錬を続けること。
(武術の真贋は検証しやすい)
そしてその結果、実力を示して人に信じてもらえるようになること。
そのためには天地自然の理に順うことや、道徳的であることが欠かせないのである。
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