究極の集中力養成法

武術において集中力の欠除は死を意味する。

ゆえに武術の鍛錬とは、究極的には集中力の養成に尽きるのだ。

集中できさえすれば、人には元々素晴らしい能力が備わっており、特殊な身体能力や必殺技、魔法や超能力などなくとも十分身を守ることができる。

立ち合いに必要な短期的、瞬間的な集中力は、站樁(立禅)を習慣にして続けるという、中長期的集中によって養われる。

集中するためにはリラックスしていなければならないが「気」を抜いてしまってはいけない。

緊張し過ぎると集中力は落ちるが、「気」を抜いてもパフォーマンスは下がるのだ。

つまり集中力を維持し、最高のパフォーマンスを発揮するには、リラックスしつつ「気」を入れていなければならないのである。

これは仕事や恋愛、子育てなど、人生のあらゆる局面において共通する。

集中するつもりで気負ったり、束縛や干渉し過ぎても上手くいかないし、リラックスのつもりでダラけてしまったり、放ったらかしでもダメという訳だ。

「力を抜いて気を入れる」ことが集中力を高めてくれるのである。

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