宇宙哲学の歴史
あらゆる宗教の根元は、太古から受け継がれる宇宙哲学にある。
ある宗教の教えを調べて、宇宙哲学の教えと矛盾していたとすれば、その宗教(派閥)は偽物であり、百年、千年の後に残っていることはない。
たとえば救済のためなら人を殺してもよいなどということは、宇宙哲学の教えではあり得ない。
宇宙哲学は人類の文明発祥と同時期に編み出されたが、古代インド・中国のものがよく整理体系化されて遺され、現代においても活用されている。
今回は古代インド哲学について紹介しよう。
古代インド哲学の歴史は、紀元前1500年頃から始まり、紀元前500年頃にかけて最盛期を迎えた。
以下に、古代インド哲学の主要な時代や学派について説明する。
ヴェーダ哲学(紀元前1500年頃〜紀元前500年頃)
ヴェーダ哲学は、古代インド最古の哲学的思想の1つであり、ヴェーダと呼ばれる聖典に基づいている。
この時代の主要な学派には、サーンキヤ学派、ヨーガ学派、ニヤーヤ学派、ヴェーダーンタ学派がある。
エピック哲学(紀元前500年頃〜紀元後500年頃)
エピック哲学は、叙事詩マハーバーラタやラーマーヤナに基づく哲学的思想である。
この時代の主要な学派には、仏教、ジャイナ教、スーフィズムがある。
ちなみに仏教は発祥地のインドにおいては異端の哲学と見做されている。
(否定されているわけではないが主流ではない)
パースナー哲学(紀元前200年頃〜紀元後1200年頃)
パースナー哲学は、真理を探求するための方法論に焦点を当てた哲学である。
この時代の主要な学派には、ヴァイシェーシカ学派、ニヤーヤ学派、サーンキヤ学派、ヨーガ学派、ミーマーンサー学派がある。
タントラ哲学(紀元後600年頃〜現代)
タントラ哲学は、ヒンドゥー教と仏教の影響を受けた哲学であり、神秘主義的な側面を持っている。
この時代の主要な学派には、シヴァ派、シャクティ派、ヴィシュヌ派などがある。
以上が、古代インド哲学の主要な時代や学派の概要となる。
これらの思想は、現代の東洋文化や哲学に深く根付いており、今日でも多くの人々に影響を与え続けている。
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