「自分は絶対騙されない」と思う人ほど危ない

人は誰しも「自分は大丈夫だ」と思いたい。詐欺や洗脳、情報操作といった言葉を聞くと、多くの人は「騙されるのは知識のない人」「判断力の弱い人」だと無意識に線を引く。そしてその線の外側に、自分を置こうとする。しかし実際には、「自分は絶対に騙されない」と思っている人ほど、もっとも危うい場所に立っていることが多い。

騙されるとは、何も怪しい契約書にサインさせられることだけを指さない。偏った情報を事実だと信じ込むこと、都合の良い説明だけを集めて安心すること、耳障りの良い言葉に身を委ねて思考を止めることも、立派な「騙される」状態だ。しかもこれらは、本人に自覚がないまま進行する。

「自分は論理的だから大丈夫」「自分は経験があるから見抜ける」という自信は、一見すると健全に見える。しかしその自信こそが、疑う力を鈍らせる。人は自分の判断力を過信した瞬間から、反証を探さなくなる。反対意見を「理解不足」「レベルが低い」と切り捨て、自分の見たい世界だけを見るようになる。これは知性の問題ではなく、人間の心理の問題だ。

実際、巧妙な詐欺や扇動は「疑い深い人」を相手にしている。表面的な嘘は最初から使わない。部分的な事実やもっともらしい理屈を積み重ね、「自分で考えて納得した」と思わせる構造を作る。騙されている人ほど、「自分はちゃんと考えた」と強く信じているものだ。

本当に安全なのは、「自分も簡単に騙される存在だ」と理解している人である。その自覚がある人は、即断しない。感情が強く動いたときほど立ち止まり、別の視点を探す。自分の判断が間違っている可能性を、常に残しておく。その姿勢こそが、最大の防御になる。

「絶対に騙されない」という言葉は、思考の終点だ。一方で「自分も騙されうる」という言葉は、思考の入口になる。世界が複雑になればなるほど、必要なのは自信ではなく、謙虚さと疑問を持ち続ける態度なのかもしれない。騙されない人になる唯一の方法は、「騙されないと思い込まないこと」なのである。

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