「気」を養う
ssakamoto
「気」を養うのはかんたんである。
暮らしを今より少し丁寧に、健康的にすれば善いだけだからだ。
それは植物を育てるようなものであり、手をかけ過ぎても、かけなさ過ぎてもよろしくない。
適切な環境、適切な条件の下では、自然と育つものである。
善い種を蒔き、適度に水や肥料を与えれば、ある程度続けながら「待つ」ことも大事なのだ。
昨日蒔いたのを今日ほじくり返して確かめたり、折角出てきた芽を引っぱって伸ばそうとするような、子供じみたマネをしてはいけない。
ここに、武術気功の醍醐味がある。
もしド根性でガムシャラに訓練すればするほど早く上達するのであれば、一流アスリートなどはすぐに達人になれるであろう。
ところが気を養うのはとにかく時間がかかるものであり、超長期的に考えておかねばならないのだ。
人生と同じで、焦らず気長に楽しんでいくのが善い。
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