武術気功の注意事項
武術気功に取り組む際は、いくつかの注意事項がある。
まず、大切なのは「他者と比較しない」ということ。
比べるのは常に過去の自分とする。
武術は格闘技でもあるので、他の人に負けないように頑張ってしまいがちである。
しかし武術気功の目的は心身の強化、改善、最適化であり、他者と競争するためのものではない。
どんなに組手が強くなっても、他者を意識して修行しているとしたら、決して「気」は発揮できない。
逆に組手が苦手でも、他者を気にせずマイペースで修行を続けているなら、いずれは「気」の領域に辿り着く可能性が高い。
そもそも組手を始め、対人稽古の目的は競争や勝負ではない。
ランダムかつリアルスピードの攻防においても、技を使えるかどうかの検証が本来の目的なのだ。
次に「真剣に、しかし決して無理はせず楽しむ」ことも重要である。
微笑みすら浮かべていられないような稽古は無理があるので、してはいけない。
そして「できるだけリラックスして集中」する。
満腹時、入浴直前直後、心身の不調時は、なるべく避けた方が良い。
つまり自己の心身に対する洞察を深めながら修行することが重要なのである。
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