身体も「気」でできている
この世の全ては「気」でできており、身体もまたそうである。
ゆえに身体の異常であるはずなのに「病気」というのだ。
「病体」ではなく「病気」。
そして、「気」によって肉体にも物理的な変化が起こることは、西洋医学的にも認められている。
卑近な例でいえば、梅干しを想像すれば口の中に唾液が湧くというようなものである。
またプラセボ効果のように、薬でないものでも薬だと思い込んで服用すると効果が出たりするのも「気」の力といえる。
昨今はスポーツなどにおいて、実際に効果があるということでイメージトレーニングが普通に行われているが、これも一種の気功であろう。
仙道の小周天などの行法において、精神(気)の集中により身体の一部に熱を発生させられることも認められているらしい。
催眠や暗示、ドラッグなどは、途轍もなく強力に作用することもあるが、これも「気」の威力が身体を通して発揮される現象なのだ。
(脳の潜在力ともいえるが、脳や神経中枢も「気」でできていて、「気」を発している)
心の中の「自我」(アハンカーラ=エゴ)が抑制されると、身体が天地自然の気と一体化し、その力を借りることができる。
自我が消えると自分が無くなるのでは、と恐れる人もいるが、自我(自分という感じ)は心の一機能、一側面に過ぎないので心配は要らない。
その他の智性(ブッディ)、思考感情(マナス)、潜在意識・記憶の倉庫(チッタ)は正常に機能するし、自我が完全に消えることはそうそうない。
(エゴを完全に消すことが目標の一つではあるが)
ともあれ、身体も「気」の集合体で仮初めのものに過ぎず、「本当のあなた」ではない。
では身体を動かしている「心」が真のあなただろうか?
違う。
あなたの心(気)の動き、変化を「全て」感知し続けている絶対的存在こそ、本当のあなたなのである。
それはあなたの心のシステム(自我、智性、思考、潜在意識)の向こう側から、常にあなたの心身(気)をモニタリングしている。
我々は心の機能を理解して制することにより、身体を通して真我の力、光、智慧などを拝借、表現できるのだ。
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